大谷翔平「選手間投票の年間最優秀選手」「ア最優秀野手」2部門で最終候補に…受賞の行方は?
エンゼルス・大谷翔平(28)が日本時間28日、大リーグ選手会(MLBPA)選出の年間最優秀選手とア・リーグ最優秀野手の2部門で最終候補に入った。年間最優秀選手はア・リーグ最多本塁打記録を更新(62本)したヤンキース・ジャッジ、カージナルス・ゴールドシュミットと争う。結果は11月4日に発表される。
大谷はジャッジとともに全米野球記者協会(BBWAA)会員の投票で決まるア・リーグMVPの有力候補でもある(11月18日発表)。「年間最優秀選手」と「MVP」を同時受賞するケースも少なくないが、選出基準は若干、異なる。
BBWAA選出のMVPは、多くの記者が選手の貢献度を示すWARを重視。昨季の大谷のようにWAR(投打合わせて9.0)の高い選手が順当に受賞している。一方のMLBPAによる年間最優秀選手は選手の印象度で決まる傾向にある。同賞は各リーグのMVP受賞を逃した選手が選ばれるケースもあり、最近では2016年のアストロズ・アルトゥーベ(WAR7.9)、18年のレッドソックス・マルティネス(同6.7)が選出された。いずれもア・リーグMVPのエンゼルス・トラウト(16年=同10.5)、レッドソックス・ベッツ(18年=同10.7)らを抑えての受賞である。
今季のWARはジャッジの10.6に対して大谷9.6。大谷は「史上初の投打の規定数到達」の偉業を成し遂げるなど、印象度ではジャッジに引けを取らない。二刀流はMVPをジャッジに譲っても、昨季に続いて選手会選出の栄誉を手にするかもしれない。