吉井監督率いる新生ロッテ「2005年の大躍進」再現なるか 18年ドラ1藤原恭大が4番抜擢の可能性
あの頃のロッテよ、もう一度──。
来季からチームの指揮を執ることになったロッテの吉井理人新監督(57)。今季はチームの投手コーディネーターという役職で、まさかの抜擢となった。
投手育成、起用に関して定評のある吉井新監督だが、打線についても一家言あるようだ。来季5年目を迎える藤原恭大(22)について、「来季は4番の可能性もある」というのだ。
藤原は大阪桐蔭から2018年ドラフト1位で入団したが、ここ2年は打率2割ちょっと。高校時代に評価された走攻守の素質を生かせず、伸び悩んでいる。
しかし、吉井監督は「この球場(ゾゾマリン)はライナーでも(本塁打が)入る。藤原はそういう打撃を、引っ張りでもできる」と分析。さらに「昔は1番打者は足が速く、2番が小技、3番好打者で4番がドカーン。それは本当に正しいのかな?」と疑問を呈し、「4番も鈍足だとホームまでかえってこれない」とした。
確かに鈍足の大砲だと“各駅停車”になりがち。例えば、ソフトバンクのデスパイネは足が遅いがゆえにノーマークの盗塁を成功させたり、隙を突いた好走塁はあるものの、基本、進塁はワンベースずつ。一発で走者をかえす魅力と同時に、1点が欲しい場面では足を引っ張るケースもある。