アマでツアー2勝の蝉川泰果はプロデビュー戦「優勝しか考えていない」 松山超えなるか?
「蝉川はアマのときからギャラリーを意識していた。プロが苦しんだ先日の日本オープンもそう。3日目の9番パー4は319ヤードでグリーン手前に大きな池がある打ち下ろし。谷を越えるには約260ヤードのキャリーが必要で、グリーンに止めるには高い弾道も求められる。彼は迷わずスプーンを持ち、グリーンに乗せ、8メートルのイーグルパットを沈めてギャラリーを沸かせた。その日は同大会のアマ最少スコアを更新する63。自慢の飛距離で攻撃的なプレーを見せ、ファンが求める以上のプレーで優勝する。全盛期のジャンボ(尾崎)のようでした」
2年連続アマランク世界1位の中島啓太も昨年のパナソニックOPで史上5人目のアマ優勝を飾り、今年9月にプロ転向。デビュー戦は48位に沈んだ。
「中島はファン受けする発言はしないし、闘争心を前面に出すタイプではない。蝉川はビッグマウスですが結果も出す。プロ向きの性格で人気も出るでしょう。地元で開催される大会で松山超えのド派手なデビューを飾るか、プロの洗礼を受けるか。いずれにしてもファンは楽しみじゃないですか」(前出関係者)
人気低迷の国内男子ツアーの救世主となるか。