中山雄太W杯絶望でも左SBは代役不要? 追加招集はMF組「原口vs旗手」のマッチレース
カタールW杯の日本代表メンバーが発表された翌2日、英2部ハダースフィールド所属の左SB中山雄太がリーグ戦中、右アキレス腱に今季絶望の大ケガをして、W杯欠場が決定的となった。
東京五輪にも出場した左利きの中山は、攻め上がってのクロスの精度も高く、左サイドでボールを受けて攻撃の起点にもなれる選手。そんな中山の代役として真っ先に名前が挙がるのは、今季のルヴァン杯を制覇した広島の左SB佐々木翔だろう。森保監督が広島で采配をふるっていたときからの愛弟子である。
ところが「中山に代わって追加招集されるのはスコットランドのMF旗手怜央か、ドイツのMF原口元気の2人」とサッカー関係者が続ける。
「左SBが長友だけではもちろん不安でいっぱいですが、ドイツの左利きDF伊藤洋輝はCB以外に左SBも苦にせず、英プレミアのDF冨安健洋は左右のSBを高いレベルでこなせる。左SBを補充するのではなく、中盤に厚みを持たせてチーム力を底上げするために原口と旗手とのMF組マッチレースとなる」
前回ロシアW杯にサイドアタッカーとして出場した原口は、ラウンド16のベルギー戦で見事な先制点を決めた。経験値は十二分だ。ロシア大会後はフィジカル、メンタルともに上乗せしてプレー強度、守備意識、判断力などがレベルアップ。所属先ウニオン・ベルリンの独1部首位キープを支えている。