「豚肉持ち込み禁止」で大ブーイング! 食べるのはチーム関係者だけなのに
1990年大会の決勝トーナメント1回戦で、アルゼンチンの選手が試合中に手渡した飲み物に薬が混ざっていて、対戦相手のブラジル選手の具合が悪くなった例もある。これは後にマラドーナも認めている。どの代表チームも、自分たちが調達したモノしか口にしないし、ブラジルなんて食材にセキュリティー要員を付けて、部外者は誰も近づけないようにしている。
W杯ってあらゆる面で気が抜けない“戦争”だからね。
▽翻訳=利根川晶子(とねがわ・あきこ) 埼玉県出身。通訳・翻訳家。82年W杯を制したイタリア代表のMFタルデッリの雄叫びに魅せられ、89年からローマ在住。90年イタリアW杯を目の当たりにしながらセリアAに傾倒した。サッカー関連記事の取材・執筆、サッカー番組やイベントで翻訳・通訳を手がける。「カカから日本のサッカー少年へ73のメッセージ」「ゴールこそ、すべて スキラッチ自伝」「ザッケローニ 新たなる挑戦」など著書・訳書多数。