著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

アマ時代の五輪や代表戦の観念にいまだしがみつく…日本テニス協会の“ガラパゴス”

公開日: 更新日:

女子国別対抗戦は完敗

 女子テニスの国別対抗戦、BJK杯のプレーオフで日本はウクライナに敗れ、来季も地域グループからファイナルズ予選を目指すことになった。

 元世界3位のスビトリーナは産休、強打のヤストレムスカが不調で、ウクライナの第1シングルスは世界70位のコスチュク。それでも、日本は初日からのシングルスで3タテを食らった。12カ国によるファイナルズ進出など雲の上の話である。

 エース内島萌夏は世界106位。期待の21歳とはいえ、グランドスラム未経験には荷が重く、土居美咲も31歳──。大坂なおみ(25)がいれば、いつの間にか始まり、いつの間にか負けた(ホームで)、という事態だけは避けられただろう。これが最後の采配だった土橋登志久代表監督の就任は2015年秋、強化本部長としての最大任務は東京オリンピックだった。

 当時150位前後の大坂が急転直下に頭角を現し、18年に全米優勝、翌19年には全豪で初Vを飾り、東京五輪が1年順延された20年に再び全米を制覇し、21年には全豪……日米二重国籍からの“国籍選択”の期限がその最中の19年10月だったから、土橋氏の任期はコロナと“女王”に振り回された7年間と言っていい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  4. 4

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  5. 5

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  1. 6

    中居正広氏と結託していた「B氏」の生態…チョコプラ松尾駿がものまねしていたコント動画が物議

  2. 7

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  3. 8

    中居正広氏が女子アナを狙い撃ちしたコンプレックスの深淵…ハイスペでなければ満たされない歪んだ欲望

  4. 9

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  5. 10

    SixTONES松村北斗 周回遅れデビューで花開いた「元崖っぷちアイドルの可能性」