今オフも早期引退に追い込まれるプロ野球選手続出で…選手会の言い分は?
■形骸化してしまったトライアウト
戦力外になっても、トライアウトで他球団から拾ってもらうチャンスはある。しかし、トライアウトは今や形骸化。合格率は平均5%程度の狭き門で、事実上、若手や無名選手が花道を飾る場になっている。今オフ、トライアウトを受験した49人のうち、再契約に至ったのは育成を含めてたったの3人だけ。昨年の合格者は日本ハムが獲得した古川侑利(育成=後に支配下)ただ1人だった。
「例えば高卒3年目の選手で、自ら区切りをつけられる選手はなかなかいない。FAとトライアウトしか(自分から他球団へ)移籍するタイミングや方法がないのが現状。もっと選択肢が増えればと思っています」(森事務局長)
今年のドラフトで支配下として指名された高卒新人は25人。3年後、何人の選手がユニホームを脱ぐことになるのか……。