今オフも早期引退に追い込まれるプロ野球選手続出で…選手会の言い分は?
今オフも多くの選手が戦力外通告を受けた。中でも、一つの節目となる高卒3年目で見切りをつけられた選手が目立った。
DeNAは田部隼人(20=2019年ドラフト5位)と浅田将汰(21=同7位)が戦力外となり引退を決意。巨人の伊藤海斗(21=同6位)は今季から育成に降格し戦力外に。このオフ、トライアウトを受けたが今のところ手を挙げる球団はない。育成選手ともなると、早々にクビになるケースは枚挙にいとまがない。
高卒新人は二軍でじっくり育てるイメージがあるものの、その恩恵を受けられるのは将来を見込まれた一部のスター候補生の特権といえる。故障者を育成で再契約する球団が多い一方で、近年は選手の見切りが早くなっているのではないか。
選手会はこの現状をどう捉えているのか。森忠仁事務局長は言う。
「(球団内で)純粋に競争ができていて、力を評価された結果であれば戦力外でも仕方ない。ですが、その評価自体が分かりづらいところはある。特に最近は早く見切りをつけられる人と、現役を長く続けられる人との差が激しくなっている。選手が納得いくような形で引退しているかどうか気になるところです」