サイド“二枚看板”伊東&三笘に立ちはだかるスペイン鉄壁の守備網 日本に攻略法はあるのか
すべてを兼ね備えたCBラポルテとロドリ
コスタリカ戦の7-0完勝劇を引き合いに出すまでもなく、スペインの攻撃力が注目を集めているが、両SBと連係を取りながら自陣ゴールマウスを守るCB2人の「守備力」も見逃がせない。
フランス生まれのDFラポルテ(28)は、21年5月にスペイン国籍を取得してエンリケ監督率いるスペイン代表の常連となった。身長191センチ・体重85キロ。利き足は左。スペイン1部ビルバオから18年1月に英プレミアの強豪マンチェスター・シティーに移籍した。
パートナーである26歳DFのロドリ(身長190センチ・体重77キロ)は、18年3月に代表に初招集。19年7月、アトレティコ・マドリードからマンチェスター・シティーに引き抜かれて以来、クラブでも代表でもラポルテと名コンビを組んでいる。
「2人とも身体能力、高さ、スピード、1対1の強さなどCBに求められる要素を十二分に備えている選手です。俊足系FWの浅野や前田、ポスト系FWの上田の誰が出てこようが、こうすればスペインのCBを攻略できる──という場面が浮かんでこない。浅野と前田は『走り回って前線からハイプレスをかけ、あわよくばゴールに絡んでこい』という指示をまっとうするしかなく、上田は『トップの位置でボールを収めて攻撃の起点となってくれ』という指示に従って懸命に動くしかない。が、3人とも実力を100%発揮したとしても、そのミッションを成功させるのは容易ではありません」(中山氏)
言うまでもないが、スペイン戦勝利のためにはゴールが必要となってくる。そのゴールはコスタリカ戦以上に遠そうだ。