王国ブラジルはなぜクロアチアに負けた? 先制後に見えた慢心、敵寄りの判定にも泣かされ
世界トップのスピードにスキル、高い技術と決定力を目の当たりにしたクロアチアは「それまで枠内シュート0本と圧倒され、スーパーゴールを決められた瞬間に戦意を喪失してもおかしくなかった」(元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏)。が、延長後半12分に起死回生の同点弾だ。
「ブラジルには慢心があった」と前出の六川氏。
「グループリーグはネイマールが2試合を欠場しながら2勝1敗で勝ち上がった。ネイマールが復帰した決勝トーナメント1回戦で韓国を4-1で撃破。続くクロアチア戦は『日本との(決勝トーナメント1回戦の)延長・PK戦で主軸選手は疲労困憊。負けるはずがない』とタカをくくっていたように見えた。攻守ともに<このプレーで試合を決める!>という勢いが感じられず、クロアチアの攻撃に対して<受けに回る>シーンも少なくなかった。主審のクロアチア寄りのジャッジにも泣かされた。試合を通してブラジルには厳しい判定が目に付き、試合のペースを掌握することができなかった」(六川氏)
■敗退は大会の大きな損失