巨人新助っ人左腕メンデスは“都落ち”経験ありの苦労人 大化けするかは原監督の使いよう
「派手さはないが、試合はつくれる。思わぬ掘り出し物になる可能性はありますよ」とは、さるメジャー球団のスカウト。
12日、巨人が単年契約の年俸4000万円で獲得を発表した新助っ人左腕、ヨアンデル・メンデス(27)について、「直球のMAXは153キロで、平均球速は140キロ後半。身長193センチというサイズの割にスピードはなく、今季所属したメキシカンリーグでも奪三振率7.4と特筆すべきものはない。ただ、与四球率2.9と制球力があり、フォーシームと決め球のチェンジアップをストライクゾーンの高低に巧みに投げ分け、打たせて取る投球術がある。高地でボールがよく飛ぶことから投手不利といわれるメキシカンリーグで今季は15試合に登板して7勝無敗、防御率はリーグ1位の2.78。リーグで唯一の2点台ですから立派です。巨人の年俸が4000万円ということを考えれば、それほど大きな期待はしていないのでしょうけど、使いようによっては今季のウォーカーと同じように化けるかもしれませんよ」というのだ。
ベネズエラ出身で、もともとは将来を嘱望される投手だった。2011年に16歳でレンジャーズと150万ドル(約2億円)で契約。メジャー通算では20試合で3勝3敗1ホールド、防御率6.23と結果を残せず、定着できなかったものの、17年にはトッププロスペクト(有望株)のランキングで全体2位、18年にも5位にランキングされた。