メッツ指揮官は千賀にとって最適 かつての「最悪監督」は徹底した管理野球から転換
バック・ショーウォルター(監督/66歳)
年俸総額約400億円の高給取り集団を率いるのが、監督通算21年間で1652勝の実績を誇るショーウォルター監督だ。
これまでメッツの他、ヤンキース(1992~95年)、ダイヤモンドバックス(98~2000年)、レンジャーズ(03~06年)、オリオールズ(10~18年)の4球団で指揮を執り、いずれもポストシーズンに導いた。今季はナ・リーグ2位の101勝をマークし、通算4度目の最優秀監督賞を受賞した。
91年、35歳の若さでヤンキースの監督に就任。当時は規律を重んじ、フロント、コーチとの対立は日常茶飯事だった。自軍のみならず、他球団のスター選手にも遠慮しない。マリナーズのグリフィーJr、ジャイアンツのボンズらが練習中、帽子を前後逆にかぶっていたことに苦言を呈して多くの選手の反発を招いた。00年代半ばのオフに行われた現役選手を対象にしたアンケートで、2年連続「最悪の監督」に選ばれた過去がある。
■辛抱強く個々の状態を見極めるように
野球文化学会会長で名城大准教授の鈴村裕輔氏がこう言った。