日本人選手の相次ぐメジャー流出…防ぎたいなら政府はオスプレイ並みの予算をつけよ!
吉田正尚がボストン・レッドソックスと5年総額9000万ドル(約126億円)、千賀滉大はニューヨーク・メッツと5年総額7500万ドル(約103億円)で契約した。
さて、日本のプロ野球はどうか? セ・リーグで断トツの三冠王を獲得した村上宗隆が先行きのメジャー行きを見越したとはいえ3年総額18億円、ソフトバンクが三顧の礼で口説き落とした近藤健介が7年総額50億円。
つまり、今がピークの選手の年俸が日本では出せて7億円。
彼我の差ははっきりしている。メジャーで5年総額100億円を超える契約金を出す球団はザラ。果たして日本国内に1人の選手に5年で100億円出せるオーナーはいるだろうか? 居ない。ない袖は振れない。メジャー球界の契約規模はおよそ日本の10倍。まず日本は資金でアメリカに到底太刀打ちできないのだ。
つまりだな、企業にいくら選手の賃上げを期待しても、企業はカネを出し渋る。法人税がどれだけ優遇されていてもため込んでいると噂される内部留保金を吐き出してまで野球選手に払うわけはない。いくら「野球はカネじゃない」という大谷翔平のような愛いやつがいようとも、この先、有能な人材の海外流出は止められない。