ツアー低迷の原因は…“ぬるま湯どっぷり”日本男子プロに欠ける世界への「チャレンジ精神」
これは勝にも言える。
昨年は日本女子オープンで史上3人目の大会連覇を達成。難コース(千葉・紫CCすみれC)を勝ち抜き、マネジメント力、心の持ち方、ショット力の大切さなど多くを学んだ。それは過酷な戦いが待ち受けるLPGAツアーで、これから先も必ず役立つ。
勝は昨年暮れに挑戦したQシリーズ5位資格で出場権を獲得し、世界で戦える手応えは十分に掴んでいるはずだ。
プロアマ問わずスポーツ選手の最終目標は世界の頂点に立つことである。
■ぬるま湯にどっぷりでは盛り上がらない
アマチュアの馬場咲希が昨年、日本人37年ぶりの全米女子アマを制し、大きな話題を呼んだ。世界での活躍は人々に大きな感動を与えるのは間違いない。
プロゴルフで女子人気が男子を上回っているのは、単なるブームだけではなく、LPGAツアーに挑戦する日本女子選手の多さも関係している。
厳しい世界に身を置いて戦う姿勢がファンの関心をかき立てるのだ。