男子ゴルフ日本選手が中東2大会“サウジorUAE”に分かれたそれぞれの思惑
男子ゴルフは今週、中東2カ国で、しかも同じ日程で大会が開催されており、日本選手がそれぞれに分かれて出場している。
サウジアラビアではアジアンツアー「サウジ国際」があり、選手会長の谷原秀人や稲森佑貴、木下稜介、香妻陣一朗ら7選手がプレー。またアラブ首長国連邦ではDPワールド(欧州)ツアー「アル・ハイマ選手権」が行われて久常涼、比嘉一貴、星野陸也、岩崎亜久竜が挑戦した。
大会の格は世界ランク(WR)100位内20選手がエントリーした「サウジ国際」のほうが上で、WRに反映される優勝ポイントは24.42。
一方、「アル・ハイマ」はWR100位内選手が9人と少ないため、優勝ポイントは17.53。
「WRはメジャー出場資格の基準であり、ポイント上積みという点ではサウジ大会の方が優利です。しかし、アジアンツアーは今、世界のゴルフ界で波紋を広げているLIVゴルフ招待と手を組んでおり、米男子ツアーと敵対関係にある。LIV組がポイントを稼ぐにはアジアンツアーに出場するか、出場が認められた全英オープンかマスターズに出るしかありません。だからC・スミス、B・ケプカ、P・リード、B・デシャンボーらLIVを代表するそうそうたるメンバーがサウジに集結したのです」(ゴルフ記者)