談合事件で逮捕の元次長は「五輪運営のキーパーソン」…“仕事ができる男”の驕りと大失態

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 東京五輪パラリンピックの談合事件を巡る大会組織委員会運営局元次長の森泰夫容疑者(55)らの逮捕は、スポーツ界だけでなく、国民にも大きな衝撃を与えた。

 森容疑者は「東京オリパラ運営のキーパーソン」と言われていたが、同容疑者の周辺では「今思えば、こんな事件を起こすかもしれない人物だった」との声が聞こえてくる。

 人生の節目になったのは、2004年に日本陸上競技連盟の事務局に入ったことだ。陸上関係者が言う。

■当時の組織委・森喜朗会長の信頼厚く

横浜国大から東急電鉄に入社した森さんは川崎の陸上クラブの運営に携わっていた。その縁で、陸連幹部が事務局に入れた。頭は切れるし、仕事もできる。07年の世界陸上大阪大会の運営でも手腕を発揮。感心した当時の横川(浩)会長が14年に東京オリ・パラ組織委員会に送り込んだ。そこで組織委の森喜朗会長(当時)の目に留まり、厚い信頼を得た。その話が元陸連会長の河野(洋平)さんの耳にも入り、『五輪が終われば時期を見て陸連に戻さないとな』と周囲に語っていた」

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