大谷残留は「トラウト配置転換」が決め手 エ軍は一塁コンバート説得で主砲万全状態に
「ショウヘイを引き留めるためなら、できる限りのことをするつもりだ」 エンゼルスの主砲マイク・トラウト(31)が日本時間16日、今オフFAになる大谷翔平(28)の残留を熱望した。
大谷がリアル二刀流に定着した2021年以来、共にエ軍の中心を担ってきただけに「彼(大谷)とは素晴らしい関係を築いてきた。アナハイムに残ることが正しいことだと考えるなら、そうすべきだし、そうでないと感じるなら、ショウヘイが残留するように自分が全力を尽くす」と訴えた。
エンゼルスは14年を最後に8年連続でポストシーズンから遠ざかっている。この間、トラウトは3度(14、16、19年)もア・リーグMVPに選出されながら、チームとしては苦汁をなめ続けた。リーグ優勝、ワールドシリーズ制覇は大谷抜きには不可能だとみているのだろう。
エ軍の主砲が、唯一無二の存在である二刀流の流出を阻止したいと考えるのは当然のことだが、大谷の残留は、そのトラウトの配置転換にもかかっている。
メジャーを代表するクラッチヒッターも、ここ数年は度重なる故障に苦しみ、過去2年間は欠場も少なくなかった。長打力と中堅の守備範囲の広さは健在とはいえ、唯一のウイークポイントは弱肩だ。