大谷翔平「中5日ローテ貫徹」なら今オフ市場価値は青天井! 他球団のコスパ改善にも“直結”する
エンゼルス・大谷翔平(28)が日本時間16日、3月開幕のWBCとメジャー6年目のシーズンに向けて、アリゾナ州テンピでキャンプインした。
バッテリー組のキャンプ初日からブルペン入り。1月に球団売却を撤回したアート・モレノ・オーナー、ペリー・ミナシアンGMらフロントも見守る中、若手有望株のローガン・オハッピー捕手(23)を相手に変化球を交えて37球を投げ込んだ。
左上腕にはサインを伝達する電子機器「ピッチコム」を装着し、セットポジションの際に左足の位置を変えるなど、試行錯誤を繰り返した。
今季から正式にチームの指揮を執るフィル・ネビン監督は大谷のオープン戦初登板について「ホームゲーム最初の日になるだろう」と27日のホワイトソックス戦に先発させる方針を明かした。
WBC日本代表に選ばれている大谷は今月まで現地で調整し、3月2日に日本へ向け出発し、侍ジャパンに合流する予定だ。
■イニング数増えて日本人初のサイ・ヤング賞も
前日の会見でネビン監督は投手大谷について「ショウヘイがローテの中心になる。できる限り中5日で投げてほしい」と断言。昨季までの先発6人制ではなく、5人で回して「連戦が続く場合は(先発もリリーフもこなす)スイングマンを先発6番手に起用する」(ネビン監督)という。
大谷は昨季、28試合166回を投げ、15勝9敗、防御率2.33。打者では157試合(666打席)で打率.273、34本塁打、95打点。史上初めて投打の規定数に到達した。ア・リーグ最多本塁打記録を更新した(62本)ヤンキース・ジャッジに栄誉を譲ったとはいえ、2年連続ア・リーグMVPの最終候補3人に選ばれたうえに、奪三振数(219)を評価されてサイ・ヤング賞投票では4位に入った。
大谷がネビン監督の構想である原則、中5日のローテをシーズンを通してキープできれば、2年連続の規定投球回(162)どころか、エース級の目安である200イニングに近づく可能性もある。投球内容次第では投手としての最高の栄誉を手にするだけでなく、他球団の評価がさらに高まるのは必至だ。