日本ハム1位・矢沢宏太は打てば打つほど「二刀流」遠のく…楽天戦で適時打含む猛打賞
日本ハムのドラ1ルーキーで二刀流に挑戦する矢沢宏太(22=日体大)が快音を響かせている。
19日に行われた楽天との練習試合に「2番・DH」でスタメン出場すると、初回から適時打を含む3打席連続安打をマーク。14日の楽天戦では「プロ1号」を放っていただけに、打撃の評価はうなぎのぼりだ。
一方、投手としてのパフォーマンスは芳しくない。さる16日はキャンプ初の打撃投手を務めるも、25球投げたうちストライクは12球だけ。江越には死球を与え、「野手としての練習の影響が投球に出てしまった」と肩を落とした。
球団OBは以前、こんなことを言っていた。
「球団は野手として高く評価しています。投手としては細かい制球がネックになる。まずは二刀流をさせるものの、ムリそうならすぐに野手に専念させるのでは。投手にこだわりすぎると、共倒れする恐れもありますからね」
もともと球団は野手として期待していて、二刀流が成功すれば儲けもの、というスタンス。新球場元年の今年は球団にとって勝負の年だけに、野手として磨きをかけたほうがチームにプラスとの判断が働く可能性は高い。ただでさえ困難な二刀流挑戦を、悠長に見守っている余裕はないのだ。
バットで結果を出せば出すほど、「投手・矢沢」の試用期間は予定を前倒して打ち切られることもあるかもしれない。