侍J4番・村上宗隆“唯一の穴”は…メジャースカウト注視の中、ダルからバックスクリーン弾

公開日: 更新日:

「その点、村上の打撃で注目しているのが、ハイファストボールへの対応です」とナ・リーグ球団のスカウトが続ける。

「昨年のムラカミのデータを見ると、三冠王を獲得しただけあって、ストライクゾーンのチャートでも特別に大きな穴はない。唯一、外角高めの球に対しての打率が2割台という数字が出ている。基本的に低めの球に強いローボールヒッターとの認識ですが、メジャーの投手は日本では良しとされない高めの速球の割合が高い。日本の投手よりスピード、威力のあるメジャー投手の高めの球に対してムラカミがどう対応するのか。これに対応できるようなら、メジャー球団の評価はいよいよ高くなるはずです」

 プロ入り後、日本代表として出場した国際試合は、一昨年の東京五輪を含めて8試合。通算打率こそ.360と高いものの、本塁打は2本と長打は封じられ、8三振を喫している。

 17年の第4回WBCで日本代表の投手コーチを務めた評論家の権藤博氏は、「WBCでは、投手はいかに高めの真っすぐを怖がらずに使うか、打者は外国勢の高めのスピードボールをいかに打ち返すか。これが、1つのポイントになる」と言っている。この日、ダルビッシュから放ったバックスクリーンへの一発は、真ん中高めの速球系の球だった。ダルビッシュはまだ調整段階とはいえ、自信にはなっただろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差