遠藤航が口にした「次のW杯が保障されているわけではない」という危機感の先にあるもの
次期代表のキャプテン候補が担う重責
彼は若手の台頭を求めつつ、自身も飛躍を図って充実した30代を過ごしていく構えだ。それと同時に、遠藤は次期代表のキャプテンに就任する可能性もある。森保監督は主将の持ち回り制などを検討している模様で、すぐに大役を課せられるかどうか、未知数ではある。
それでも、遠藤はシュツットガルトで日本人ながら絶対的リーダーを託されている。年代別の日本代表でも常にキャプテンを務めてきて、人格的にも誰もが認める男ゆえに2026年北中米W杯の時点では、重責を担っている可能性が高そうだ。
「代表のキャプテンに関しては、麻也さんがどうなのかってところもあるし、自分でやりたくてやるものではなくて、監督や周りの選手から信頼された選手がやるものだと個人的には思っているので、後からついてくるものなのかなと感じます。
ただ、自分は前回の最終予選の時から『もっとチームの中心じゃないといけない』とか『周りを引っ張っていかなきゃいけない』という気持ちはずっと持ち続けてきた。そこはこれからも変えずにやっていきます」と彼はどこにいても自然体で振舞っていくという。
さしあたって24日のウルグアイ戦、28日のコロンビア戦での遠藤の一挙手一投足が、非常に興味深いところ。その後に待ち受けるシュツットガルトの1部残留争い、2024年1月のアジア杯──。3年後のW杯に弾みをつけられるような力強いプレーを期待したいものだ。