専大松戸・平野大地 最速151→140キロ台前半に“ガタ落ち”でもドラフト上位候補の根拠
スポーツマスコミいわく「150キロ右腕」。プロ球団が「ドラフト上位候補」と位置付けているのも事実。22日、常葉大菊川(静岡)を7安打完封した専大松戸(千葉)の右腕・平野大地のことだ。
ところが、この日は直球の球速の大半が140キロ台前半。カーブとスライダーなどの変化球がメインで、評判の剛速球は鳴りを潜めた。試合後、平野本人と持丸監督に理由を尋ねると、こう答えた。
「球速じゃなく、勝つことが優先。(ストライクゾーンの)コーナーを意識して、指に掛かった球を投げる。監督にもそう言われた。今は力感のないフォームで、リリースの時だけ力を入れるようにしています」(平野)
「去年は150キロの球を投げても前に打ち返されていた。速いだけじゃダメ。やっぱり投手は球のキレです。今日は直球でファウルを取れていたでしょ。(教え子でロッテの)美馬も150キロ出してたけど、同じようにキレを意識させました」(持丸監督)
球速より球のキレを優先したというのだが、それで球速が落ちてもプロの評価は変わらないか。