巨人・原監督は辞任不可避も後任は「四つ巴」の混沌…“本命”阿部慎之助を阻む勢力が

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桑田コーチ慰留の思惑

 ここに、第3、第4の男が絡んできたから、話はややこしい。

 まずは桑田真澄ファーム総監督(55)である。一軍のチーフ投手コーチを務めていた昨季、新人ながら守護神に抜擢された大勢を「3連投はさせない」と守った。一方で、9月に入ると、勝てない原監督が「やっぱり太平洋に飛び出さなきゃ」と3連投を解禁した。さる読売関係者がこう証言する。

「昨シーズンの終盤、2人はベンチでかなり険悪なムードになった。しかもチーム防御率がリーグ最下位に沈んだこともあって、Bクラスに終わったシーズン終了後、桑田コーチは退団を申し出たそうです。でも、球団が引き留めた。コーチに呼んでおきながら、たった2年で放り出すのは体裁が悪いという理由はあるにせよ、どうやら次期監督争いが関係しているとみられています」

 つまり、こういうことだ。

「もし慎之助ヘッドがコケて、由伸前監督と『永遠の監督候補』松井秀喜氏に断られた場合、“保険”として桑田コーチを押さえておきたい。だから、関係が悪くなった原監督の一軍と離してファームの要職に残したのです」(前出の読売関係者)

■褒められる第4の大穴

 そこにもってきて原監督は、昨年あたりから二岡智宏二軍監督(46)をやたらと持ち上げるようになったという。

「原監督は二岡が三軍総合コーチだった20年に、日本シリーズに呼んで一軍練習を手伝わせたり、『ゆくゆくはジャイアンツのリーダーになっていかないといけない人』と言ったことがあるにはあった。でも、昨年から『野球を知っている』とか『引き出しが多い』とか唐突に褒め出したから、違和感を感じている人は多い。仮に原さんが監督の座を退いてフロント職のGMなどに転身した場合、後継者が阿部ヘッド、由伸前監督、二岡二軍監督なら強い影響力を残せる。桑田ファーム総監督がなれば、そうはいかないですから」(前出のチーム関係者)

 いずれにせよ、原監督の後任はまだまだ混沌としている──。

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