原監督「今季限り」を決定づける巨人“魔の八回”地獄…6試合連続失点は熱意消失による人災
「今年の巨人は抑えの大勢以外、リリーフ陣の役割が全く固定されていません。勝っている展開だけでなく、負けている場面でも同じ投手が登板する。勝ちパターンで投げる時がある左腕の高梨は、先日の広島戦で大差で負けている場面で3イニングを投げた。今の巨人のリリーフ陣は、いつどこで投げるのか分からない状態。急にブルペンに電話がかかってきて『行け』と言われるから、とりあえず常に肩をつくる。これは精神的にも肉体的にも本当にきつい。いつ故障者が出ても不思議ではありません」
■故障禍、機能しない新助っ人、若手停滞
新外国人投手が機能していないのも問題だ。当初はロペスが八回の役割だったものの、3試合で防御率4.50と不安定な投球が続き、4月6日に登録抹消されたのが大きな誤算だった。9日に再び一軍に昇格するが、他球団はすでに実力を把握済み。メジャーで中継ぎだった先発のビーディを回す手もあるが、0勝4敗の投手では、たかが知れている。前出の川端氏がこう言う。
「まだ23歳と若い菊地が昇格した試合ですぐに1点ビハインドの九回に登板させられたり、昇格2試合目の三上が同点の八回に投入され、いずれも失点しました。役割も何もなく、行き当たりばったりの起用では、出てくる若手も出てきません」