霧馬山改め新大関・霧島が本紙に語っていた「短命阻止防止策」

公開日: 更新日:

「最近、(ヒザが)硬くなっちゃったんですよ」

 以前は土俵際からの大逆転、という相撲も多かった。柔軟な足腰のなせるわざだが、本人はこう続けた。

「そういう相撲はもう取りたくないんですよ。怖いから。その時はよくても、次に(同じことをしたら)無事かどうかはわからない。最近はじっくり取る相撲が増えた? 本当はそういう相撲は取りたくない。早く決めたい気持ちはある。でも、組んですぐに投げにいって、1回ケガをしたことがある。今はケガをしないようにやっています。前に出る相撲ならば、ケガも少なくなると思う」

照ノ富士も力任せの相撲で負傷

 照ノ富士も前回の大関時代、力任せの相撲がたたって両ヒザを負傷した。

「だから無理やりな投げは怖いんですよ。なるべく投げは打たないように心がけています」

 5月場所も11番勝った中で投げは3番。すくい投げ、小手投げは流れの中で出たもので、まわしを取って投げたのは6日目翔猿戦の上手投げのみだった。すでに、「強くて格好いい大関」を長く務めるため、さらにその先を目指すための準備をしていたということだ。

 5月場所序盤こそ消極的な相撲が目立ったものの、尻上がりに調子を上げていった霧馬山。もともと真面目で稽古熱心、「無事是名馬」になる素地はある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇