オリ山本由伸だけじゃない!メジャー候補4投手“掛け値”なしの評価 スカウトと専門家に聞く
今永昇太(DeNA・29歳・8年目)
「エース級とは言わないが、うまくいけば先発4番手くらいの評価をする球団もあるかもしれない。その場合、3年3000万ドル(約42億円)前後の契約もあり得ます」
こう話すのは、大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏だ。
今永は5月に国内FA権を取得。以前からメジャー志向が強く、昨オフの契約更改でもあえて単年契約を希望。今オフ、ポスティングでメジャー挑戦するともっぱらだ。
メジャーの見本市といわれた今年のWBCでは3試合に登板。1次ラウンドの韓国、準々決勝のイタリア戦で救援登板すると、先発した決勝の米国戦では2回1失点で勝ち投手となった。
178センチ、86キロとやや小柄で、直球は平均140キロ台後半。それでもメジャーの評価は高い。
「今はメジャーでも先発左腕はそのほとんどが技巧派です。昔のランディ・ジョンソンのような剛速球左腕はおらず、球が速くないことが欠点にはならない。今永は制球力に優れており、しかもタフ。調子が悪くてもゲームをつくれる能力があり、イニングイーターとしての価値は高い。マウンドプレゼンス、いわゆるマウンド度胸に優れているとも評価されているのもポイント。レッドソックスやパドレスのような、先発不足にあえぐ球団は欲しがるでしょう」(前出の友成氏)
本人はWBC後、「アピールできたとは全く思ってない。米国の打者に通用した瞬間があったとも思えない」と話していたが、その言葉と裏腹にメジャーから熱視線を浴びそうだ。