松山英樹は全米OPも優勝争いに食い込めず…首痛抱えながらプレーせざるを得ない深刻事情
【全米オープンゴルフ】最終日
「楽しむ? それは無理ですよ」
こう語るのは、松山英樹(31)をよく知るツアー関係者だ。全米オープン最終日は5オーバーとスコアを崩し、4日間トータルで3オーバー、32位タイで今季メジャー3戦目を終えた。
初出場の永野竜太郎(35)は「めちゃくちゃ楽しんでいる」と笑顔で語っていた。今年の会場はバック9の難易度が高く、欧米のトッププロたちでも16番からの3ホールはパーセーブに苦しんだ。
3日目に68をマークした永野は首位と6打差の8位に浮上。最終日は5オーバーと崩れ、通算1オーバー20位タイと順位を下げたものの、メジャーの難コースを「楽しんでいる」という言葉も本音に違いない。
「しかし、松山は立場が違います」と、冒頭の関係者がこう続ける。
■代役不在
「今も首の故障に苦しみ、今年のマスターズでは棄権も検討するほど状態が悪かった。その後に国内で治療したが完治せず、全米プロも痛みを抱えながらのプレーだけに、上位争いにも絡めなかった。痛みは筋肉や関節からきているのか、神経なのかは不明だが、松山クラスのトップ選手なら『フルシーズン休んで完全に治すべき』という声も少なくない。それができないのは米ツアーにはヒデキの代役がいないからです」