大谷の三冠獲得を阻む東地区指揮官の選手起用 エ軍ネビン監督“フル稼働”容認とは大違い
大谷翔平(28)がメジャートップの24本塁打、58打点に、リーグ8位の打率.300で三冠を狙える位置につけている。
日本時間19日現在、ア・リーグ打率部門の上位7人は1位のオリオールズ・ヘイズ外野手(27=.320)、3位のレッドソックス・吉田(29=.308)ら、5位のレンジャーズ・タベラス(24=.302)を除き、いずれも東地区の選手だ。
吉田は2日間の休養から復帰した17日のヤンキース戦で、渡米後初の4安打をマーク。コーラ監督によれば、吉田の打撃の状態から疲労がピークに達していたため、休養が実ったことになる。
コーラ監督は常々、「162試合フル出場することに意味はない。シーズンは長いので、リフレッシュが必要だ」と話し、主力選手を定期的に休ませている。
強豪ひしめく東地区は毎年、熾烈な地区優勝、ポストシーズン進出争いを強いられるだけに、コーラ監督のように各球団とも選手のコンディションを優先。実際、打率上位8人のうち、70試合以上出場しているのは大谷と2位のブルージェイズ・ビシェット内野手(25=打率.315)の2人だけ。他の6人は吉田のように適度なタイミングで休養を取りながら結果を残している。若手のビシェットにしても、今季のオールスターはアの遊撃手としての出場が確実だけに、ブ軍のシュナイダー監督は球宴以降はタイミングを見て休ませる方針だという。