男子110m障害・泉谷駿介 世界最高峰シリーズ初出場Vの快挙も…恩師からは厳しい評価
■「考え方や引き出しが多くなれば世界大会で生きる」
ランキング2位で臨んだ2年前の東京五輪では日本勢では57年ぶりとなる準決勝へ進出したものの、やはりハードルに脚をぶつけ、全体10位(13秒35)で決勝に進めなかった。昨年の世界陸上(オレゴン)も13秒42で準決勝止まりだった。
前出の越川氏は続ける。
「この優勝により『7月のロンドン大会に出られるかもしれない』と泉谷は言ってました。今回は世界陸上の選考会を兼ねる全米選手権(6日開幕)の直前だったので強い米国勢は欠場していたが、海外の試合で力のある外国選手に勝ったり、負けたりして課題が見つかり、修正していけばいい。考え方や引き出しが多くなれば世界大会で生きる」
ちなみに昨年の世界陸上110㍍障害で連覇を達成したG・ホロウェイ(米国)のタイムは13秒03。今年のブダペスト大会の決勝は日本時間8月22日午前4時40分。ここに泉谷の姿はあるか。