男子110m障害・泉谷駿介 世界最高峰シリーズ初出場Vの快挙も…恩師からは厳しい評価
6月の日本選手権110メートル障害で13秒04の日本新記録で優勝した泉谷駿介(23=住友電工)が、陸上の世界最高峰シリーズ「ダイヤモンドリーグ(DL)」第6戦(6月30日スイス・ローザンヌ)に初参戦。13秒22で優勝した。日本勢のDL制覇は女子やり投げ通算3勝の北口榛花(25)に続いて2人目、男子では初の快挙だ。
8月の世界陸上(ブタペスト)へ向けていい弾みになったが、順大時代に泉谷を指導した越川一紀氏(現順大陸上部顧問)の評価は厳しい。
「日本を発つ前に山崎(一彦)監督からのメールに、『今はスタートが100%じゃない』とあった。スタートを考え過ぎなければいいがと思っていたら、今回の反応はトップ(0秒101)だった。スタートを速くしようと意識して1台目、2台目のハードルを倒している。終盤も9台目をひっかけた。勝ちを意識して速く跳ぼうとするから倒すのです。ハードルと喧嘩すればタイムは落ちる。0秒01差で勝ったが、終盤にスイス選手に追い込まれた。外国勢が後半に速いことはわかっていますから。ハードルを倒さず、安定して13秒0台か13秒台を切らなければ世界大会のメダルは無理です」