新庄日本ハム「13」で“ギリ”連敗脱出も…新球場動員数「前年比55%増」なのに前監督時代以下の現実

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 比較対象となる昨季は極めて“異例”のシーズンだった。日本ハムは5月下旬までコロナ対策のため、観客数の上限を収容人数の50%(約2万人)に制限していた。さらに新庄監督は「優勝なんて目指しません」と言い、目先の勝利よりも選手の成長を優先したことでチームは開幕から連戦連敗。球団史上最速となる33試合目で自力優勝の可能性が消滅したのは記憶に新しい。

 コロナ禍前年となる2019年と比べると、意外な数字が見えてくる。同年の平均動員数は2万7368人。チームが5位に低迷した当時の92%にとどまっているのだ。600億円をかけた新球場の元年にしては寂しい数字である。

 前半戦は新奇さを求めて来場する向きもあっただろうが、後半戦はそうもいかない。全国的な知名度を誇る新庄監督にしても、ひとりで客を呼べるわけではないのは昨季に実証された。

 今週末から、2週間ぶりの本拠地で首位オリックスと対戦する。負けが込み、最下位で突入した後半戦で新庄監督と球団は正念場を迎えている。

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