巨人・原監督続投なら組閣ができない! “敗戦責任”をコーチ陣に押し付け、全権指揮官が失う求心力
「主要ポストだったあるコーチが原監督から肩を叩かれた。誰かが責任を取らないといけないのは理解していたので『分かりました』と退団を決断。その1週間後です。なぜか、監督から『来年も頼む』と留任要請。後釜に考えていた意中のOBの招聘に失敗したからだといわれる。いくら全権監督とはいえ、こんなムチャクチャをやっていたら、求心力も低下する」(事情通)
■毎年のようにコーチが入れ替わり…
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)が「敗戦の責任をコーチに押し付けるかのような人事を繰り返していたら、コーチのなり手がいなくなってしまいますよ」とこう続ける。
「原監督は3度目の就任当初、球団に『コーチも育てて欲しい』と頼まれたはず。にもかかわらず、毎年のようにコーチが入れ替わり、昨年は桑田真澄が、その前年は宮本和知が抜けた。投手のチーフコーチが2年続けて去るなんて異常です」
昨年のシーズン中に期間限定で臨時投手コーチを引き受けた高橋尚成(48)も、今季の入閣を断ったといわれる。若い有力OBがこぞって距離を置いているのも当然で、原監督の人柱になるのが分かっているのだから二の足を踏む。ましてや、来年は3年契約最終年。1年限定の泥舟に乗る奇特な人間は少なかろう。
昨オフも苦労したが、今回の組閣はさらに難航しそうである。