国内男子ツアーにパワーゴルフ時代到来も…なぜ冠大会はつまらないのか

公開日: 更新日:

「夏の酷暑でグリーンは高速に仕上げられなかったが、ラフを伸ばし、最終日はピン位置をかなり厳しいところに切った。ティーショットから緊張を強いられるセッティングでしたが、優勝した岩崎は身長181センチ、86キロ、3位の幡地隆寛も188センチ、98キロと身体も大きく、ドライバー飛距離は310ヤードを超える。自慢の飛距離を活かしたり、抑えたりしてスコアをつくっていた。今はクラブやボールの性能も良くなっているが、選手はトレー二ングで筋力をつけ、飛距離を各段にアップさせている。約10年前からパワーゴルフになった米ツアーにかなり近づいた印象を受けました」

 ならば、そのパワーゴルフで迫力が増したのに、通常の男子ツアー冠大会はなぜ面白くないのか。

「今回はフェアウエーに置くのが難しいホールが多く、グリーン周りのラフが150ミリ以上もあり、グリーンのアンジュレーションもきつく、第1打をラフに入れたり、グリーンを外すとボギー以上になりやすかった。1打に対する考え方、集中力が冠大会とは桁違いだったはずです。その冠大会は、主催者の意見がコースセッティングに反映されます。日本オープンのような手に汗握る展開より、スコアの伸ばし合いを求めることが多いのではないか。だから飛ばし屋有利で、グリーンを外しても簡単にパーが取れるセッティングになっている。結局パットが入るか、入らないかのパター合戦になっているのは残念です」(前出・並木プロ)

 3位の幡地は3日目終了後、「最後はメンタル的な体力勝負になる」と言った。緊張の連続で心のスタミナが奪われる試合であったことがよくわかる。プロの魅せるゴルフとは、安易なバーディー量産ではないはずだ

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…