大谷翔平ジャイアンツ移籍なら“フル二刀流”は困難に…名将メルビン新監督は「待った!」確実
■二刀流の寿命は延びる可能性はあっても…
同監督はナインと積極的にコミュニケーションを図り、選手の顔色などからコンディションを把握するのに長けている。マリナーズ監督時代は当時、全盛期で出たがりだったイチローでもリフレッシュが必要と判断すれば、容赦なくスタメンから外して休ませた。
2021年まで指揮を執ったアスレチックスではベテラン、若手を問わず定期的に休ませ、手薄な戦力を巧みにやりくりして18年から3年連続ポストシーズンに導いた。
選手を休ませる時は徹底しており、ベンチスタートの主力を代打や代走に起用せず、リフレッシュさせる。試合が延長までもつれたり、故障者が出ない限りは休ませた選手を起用することはほとんどない。21年の1試合あたりに起用した代打0.99人、19年の代走0.07人はいずれもメジャー最少だった。
大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏は9月4日、右肘靭帯の損傷について日米メディアの取材に応じた際、「彼は投げることが大好きで長く続けることが重要だ。短い期間だけでなく、長期に渡って二刀流でのプレーを望んでいる」と、投手としての復帰が見込まれる25年以降は従来通り、フル稼働する見通しを明かしている。