大谷翔平「移籍情報」の読み方 米メディアが「ジ軍と面談」「5億ドル超オファー数件」と報じたウラ
代理人の思惑
今回のジャイアンツの一件を含め、これまでベールに包まれていた大谷の移籍情報が徐々にだが、表に出始めたのは興味深い。
メッツ、レッドソックス、レンジャーズが争奪戦から脱落、移籍先の候補がドジャース、カブス、エンゼルス、ブルージェイズ、ジャイアンツの5球団に絞られたというニュースが流れ、それを裏付けるかのようにジャイアンツとの面談情報。そして5億ドル(約734億円)超のオファーが複数あり、最終的には6億ドル(約880億円)に達する可能性もあるとか。近日中といわれていた移籍先の決定が、翌週からクリスマス前にズレ込むとの見方も出てきた。
「大谷の争奪戦から脱落した球団の関係者が腹いせにペラペラとしゃべっている可能性もありますけど、情報の出方から察するに代理人の思惑もあると思いますね」と、特派員のひとりがこう続ける。
「実際にジャイアンツと面談したという情報が流れたことで、代理人サイドは5球団によるマネーゲームに発展するのを期待しているのかもしれません。仮に契約金総額が900億円近くまでハネ上がった場合、MLB代理人の手数料の上限は5%、つまりCAAスポーツのネズ・バレロ氏には45億円近くが入る計算になる。大谷が実際にその金額で契約するかはともかく、CAAスポーツやバレロ氏にとって何より重要なのはケタ外れのオファーを球団から引き出すことです。二刀流のスーパースターを抱える代理人としてのメンツはもちろん、今後、大谷の後に続くであろう日本人選手や優れたメジャーリーガーを顧客にするためにも今回の大谷の契約交渉は重要な意味を持っているのです」
大谷は今後、ジャイアンツ以外の4球団と面談するといわれる。すでにしていてもおかしくないが、いずれにせよ交渉の行方に注目だ。