阪神次期OB会長「ポスト川藤」のなり手がいない! 渋る掛布雅之氏、くすぶる岡田待望論
「次は掛布で」
昨年11月25日。阪神のOB会総会が4年ぶりに大阪市内のホテルで行われた。
200人以上のOBが一堂に会し、38年ぶりに日本一を達成した岡田彰布監督(66)も出席。お祝いムードに包まれる中、現OB会長として13年務めてきた川藤幸三氏(74)が壇上の挨拶で、2024年限りで会長職を退任する意向を示すとともに、次期会長に「ミスタータイガース」の掛布雅之氏(68)を指名したという。
すでに両者で話がついているからこそ、公の場で発表したのかと思いきや、掛布氏は就任に難色を示しているというのだ。
昨年12月に行われたイベントで掛布氏は「(川藤氏の)気持ちは受け取っています」としながら、「でも白紙です。もう少し若い50代のOBがやってもいいんじゃないかと。今の時代に合う人がやった方がいいかもしれない。あと1年あるので(川藤氏の考えも)変わるかもしれない」と語った。
「掛布さんはもともと、OB会長をやりたがっていませんでしたから」と、会に出席したベテランOBがこう続ける。
「解説やイベントでは冗舌ですけど、OB会では他の出席者と積極的に会話をするでもなく、OBの集合写真に写らないこともある。今年も早々に会場を後にしていました。実はあまり目立つのが好きではない掛布さんにとって、会長になるなどもってのほか。そこにきて、川藤さんが掛布さんの了解なしに公の場で発表したものだから、余計にややこしくなっているようだ」