阪神次期OB会長「ポスト川藤」のなり手がいない! 渋る掛布雅之氏、くすぶる岡田待望論
OB会長は負担がてんこ盛り
掛布氏に限らず、阪神のOB会長をやりたがる人は少ないという。
別のベテランOBは、「今のメンバーで掛布さん以外に候補に挙がるのは元監督の真弓明信さんくらい。でも、真弓さんは生え抜きではないし、シャイな性格だからやりたがるとは思えない。吉田義男、田淵幸一、江本孟紀といった重鎮はすでに70歳を越えている。60代、50代の中に、まとめ役がいない……」
と、青息吐息である。
現に川藤氏はなかなか後継者を見つけることができず、13年間も会長を務めている。人気球団の阪神OB会長ともなると、キャンプの陣中見舞いに始まり、関係各所へのイベント出席、挨拶回りやゴルフ、食事の接待など、仕事が多く、これが敬遠される理由の一つという。
岡田監督の存在を指摘するのは、さる中堅OB。
「OB会の主流メンバーの間では、かねて岡田さんの会長就任待望論がある。現在、監督を務めているのでペンディングになっていますが、親分肌の性格ですから、打診を受けたら断らないでしょう。契約は今季までで、早ければシーズン終了後にも監督を退任する。優勝、日本一になった監督は球団の歴史で吉田さんと岡田さんしかいない。退任すれば岡田待望論が再燃するのは間違いない。掛布さんからすれば、もし岡田さんが今季限りで監督を辞めることになれば、そのまま会長職を引き継いでもらった方がいいでしょうからね」
複数のOBからは、「最終的には掛布氏がひと肌脱いでくれる」との声が出ているものの、「ポスト川藤」探しは一朝一夕にはいかなそうだ。