ドジャース捕手陣が由伸と大谷を強力後押し スミスは「打てる捕手」、バーンズは「頭脳派」
メジャーでも有数の守備力を誇る捕手陣だ。
正捕手のウィル・スミス(28)は強打と堅守が売り。昨季、投手による牽制が3回に制限されたうえ、ベースも拡大されたことで刺すことが難しくなる中、盗塁阻止率は一昨年の11.5%から21%と大幅に改善した。もともと「打てる捕手」として知られ、昨季は打率.261、19本塁打、76打点。特に得点圏では打率.303、4本塁打、54打点と勝負強さを発揮した。
ドジャースは伝統的に捕手の育成に定評があり、メジャーを代表するキャッチャーを多数、輩出してきた。2016年にドラフト1巡目で入団したスミスは約3年間のマイナー生活を経て正妻に収まった。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
「19年にメジャーデビューしたスミスの守備力は年々、向上しており、送球やボールブロッキング、フレーミングなどはメジャーでも有数のレベル。捕手防御率は一昨年、メジャーダントツの2.58、昨季は3.94とまずまずだった。渡米1年目の山本、来季の二刀流復帰を見据える大谷にとっては最良の女房役になる。打順は3、4番が多いだけに、前を打つ大谷が勝負を避けられるケースはエンゼルス時代と比べて激減するでしょう。大谷には攻守にわたって心強い存在になるはずです」