「陸上よりも水中にいる時間の方が長い」アーティスティックスイミング日本代表合宿の“全貌”

公開日: 更新日:

藤井萌夏(アーティスティックスイミング/19歳・中京大)第1回

「あっ、お気遣いなく! 私たちも言いにくいので『シンクロ』と呼んでいますから!」

 笑顔でこう話すのは、アーティスティックスイミング日本代表の藤井だ。同競技はもともと「シンクロナイズドスイミング」と呼ばれていたが、2018年に改称。にもかかわらず、うっかり「シンクロ」と言ってしまった記者を冒頭のようにフォローしてくれた。

 藤井は2018年当時、刈谷市立刈谷南中の2年時からユース日本代表、中京大付中京高2年に上がってからはトップチームである日本代表入り。以降は「学校にはあまり通えず、起きている時間は陸上よりも水中にいる方が長いかもしれません」という競技生活を過ごしている。

 日本代表合宿は1回1~3週間の長さで、東京都北区にあるJISS(国立スポーツ科学センター)で年間を通して行われる。合宿中のスケジュールは「息をつく暇もないくらい忙しい」とこう話す。

「朝は6時半に起きて7時に朝食を取り、7時半にはプールサイドに集まります。機材などの準備をして、だいたい8時に練習スタート。1時間ほどストレッチと体操をして……、1時間は長い? シンクロは柔軟さが求められますし、念入りなストレッチは必須なんです。決められたメニューをこなしていたら意外とアッという間で、汗だくになります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ