浦映月は水球の後から水泳を習い始めた“異端児” 東京五輪では最年少で日本代表入り
水球・浦映月(20歳・秀明大)
一昨年の東京五輪にチーム最年少として出場。世界の大舞台を経験した20歳は来夏のパリ五輪に照準を合わせ、牙を研いでいる。
生まれ育った石川県白山市は金沢市の南部に隣接。自然豊かな街で、市全体がユネスコ世界ジオパークに認定されている。水球に出合ったのは小学4年の頃だった。2歳上の兄が松任ジュニア水球クラブに通い始めると、そこの指導者から熱心な勧誘を受けたのがきっかけだ。
「特に興味があったわけじゃなかったんですけど、そのまま2つ下の弟も一緒に……。もともと体を動かすのは得意でした。学校の休み時間はいつも男子に交ざってサッカーをやっていたくらい。ただ、プール競技は未経験だったので、入団を機に水泳も習い始めました。順番が逆ですよね(笑)。松任ジュニア水球クラブは強豪として知られ、私も全国大会を経験させてもらいました」
進学先の市立松任中で水球部に入部し、1年春からレギュラー入り。当時の顧問・坂本将一教諭との出会いは後の進路に大きく関わることになる。
■中学1年時は男子高生と武者修行