アジア杯では「代えの利かない選手」超名門リバプールのレギュラー遠藤航に注目する
アジアカップを取材するためにカタールの首都ドーハに到着して「随分と久しぶり。ドーハでの取材はいつ以来?」と記憶を辿ってみた。
2013年3月26日、翌年のブラジルW杯のアジア最終予選・ヨルダンとのアウェー戦がアンマンで行われた。その4日前の22日、調整試合としてドーハでカナダとの一戦が組まれていた。
約11年ぶりのドーハは大きく様変わりしていた。当時はどこに行くにもバスかタクシーしかなかったが、地下鉄が整備されて移動が楽になった。2022年のW杯自国開催の前と後では、街並み全体が洗練されたと感じた。
一次リーグⅮ組の日本は、初戦でトルシエ元日本代表率いるベトナムと対戦した。
前半に1-2と逆転される局面もあり、日本代表らしくない戦いぶりの時間帯もあったが、試合全体を通して見ると「やや手こずった分、今後も良い緊張感を持って戦える。11年大会以来の優勝に向けて格好の滑り出しとなった」と感じた。
さて――。
強行日程の中、ベトナム戦に先発フル出場した英プレミアリーグの強豪リバプール所属の遠藤航に注目した。
ウインターブレイクのない英プレミアリーグは年末年始もリーグ戦が行われる。現在首位を走るリバプールの遠藤は、1月1日にホームでのニューカッスル戦(4-2)の後半30分までプレー。そして5日にドーハ入りして日本代表に合流というハードなスケジュールだった。
それは遠藤に限らず、同じ英プレミアリーグのアーセナル・冨安健洋とブライトン・三笘薫、あとスコットランドリーグの旗手怜央と前田大然(セルテック)、ラ・リーガ(スペイン)の久保建英(レアル・ソシエダ)も同じようなスケジュール。
このため14日のベトナム戦は、元日に国立競技場で開催されたタイ戦のメンバーが中心になると思われ、ボランチの予想スタメンには佐野海舟(鹿島)の名前をあげるメディアもあった。