PS新谷仁美が日本新で1位ゴールしたら記録は認められる? パリ五輪切符懸かる大阪国際女子マラソンあす号砲
「それはダメでしょ」
多くの人はそう思っているに違いない。
パリ五輪女子マラソン代表は3枠。すでに2人は決まっており、残る1枠は28日の大阪国際か3月の名古屋で2時間21分41秒の設定記録を突破した最速選手に決まる。この記録を上回る選手がいなければMGC3位の細田あいが代表となる。
大阪のペースメーカー(PM)の1人は日本歴代2位(2時間19分24秒)の記録を持つ新谷仁美(35)。新谷は4年前の大会でもPMを務め、1キロ3分20秒前後のペースで予定通り12キロ過ぎまでレースを引っ張った。そのおかげで、最後の東京五輪代表を狙った松田瑞生は、当時の設定記録(2時間22分22秒)を破る2時間21分47秒で優勝したが、3月の名古屋で一山麻緒が2時間20分29秒をマークして逆転された。
新谷は今回、1キロ3分20秒前後で30キロまで選手を先導するが、自身も3月か4月に再び日本記録(2時間19分12秒)の更新を目指してマラソンを走る予定だ。
ならば、PMの新谷がすこぶる好調で、30キロからペースをグングンを上げて1位でゴールし、日本記録を上回る時計なら、それは認められるのか。