出雲駅伝でドーピング違反が判明…大学駅伝界に忍び寄る禁止薬物の影に「箱根」が呑まれる日
大学駅伝界に衝撃が走った。
19日発行のスポーツ報知は、「昨年10月の出雲駅伝に出場した選手がドーピング違反で、所属チームが失格処分を受けることがわかった」と報じた。同紙によれば、この選手は出雲駅伝後の調査で違反が判明し、11月の全日本大学駅伝と正月の箱根駅伝には出場していなかったという。
失格処分になる大学はいずれ明らかになるが、この一報に大学の駅伝関係者は大きなショックを受けている。
実業団OBがいう。
「今回は留学生を疑う声があるようですが、こういう話は本当に聞きたくなかった。ドーピング違反が箱根駅伝関連で起こる可能性も否定できない。箱根駅伝は関東学連主催の大会ですから、箱根路を走れるのは関東の大学のみ。今年は100回の記念大会だったので、昨年10月の予選会は全国の大学に門戸を解放したものの、関東以外の11大学は本戦切符を獲得できなかった。それは当然で、全国の有望な高校生はすべて関東の大学に進学するような状況ですからね」
このOBが続ける。