怪力力士・元大関栃ノ心「最後の晴れ舞台」…現在は会社経営、ジョージアワイン輸入販売を手がける
怪力力士として名を馳せた元大関栃ノ心の「引退断髪披露大相撲」が、2月4日(日)に国技館で行われる。
ジョージア出身の栃ノ心は2005年に18歳で来日し、春日野部屋に入門。06年3月場所で初土俵を踏み、08年5月場所で新入幕。初土俵から13場所での新入幕は当時、史上10位タイのスピード記録だった。10年7月場所で三役昇進(小結)。将来を嘱望されたが、その後は怪力ゆえの故障に泣かされた。13年7月場所で180キロの徳勝龍を吊った際に右膝前十字靱帯断裂。一時は幕下55枚目まで転落した。
部屋付きの岩友親方は当時、本紙の取材にこう言っていた。
「相当落ち込んでいましたね。手術して多少良くなってくると、『稽古をしたい』と言い出す本人に、師匠は『まだ早い! 四股やすり足など、土俵外の稽古をやれ』とストップをかけた。それが師匠から稽古のゴーサインが出るや、幕下で2場所連続優勝、十両でも2場所連続優勝でした」
不死鳥のごとく蘇り、18年初場所で涙の幕内初優勝。その年の7月場所で大関まで上り詰めた。