女子卓球・伊藤美誠のパリ五輪出場を脅かす「かつての自分」…5日に団体「最後の1枠」発表
「実績」か、それとも「急成長」かーー。
卓球女子のパリ五輪シングルス代表は選考ポイントにより早田ひな(23)と平野美宇(23)に決まった。選考基準が明確ではない3枠目の団体戦代表は2月5日に発表される。
協会は、全日本選手権6回戦負けで五輪選考ポイント3位の伊藤美誠(23)か、準優勝で同4位の張本美和(15)のどちらを選ぶかで頭を痛めているが、シングルス代表入りが果たせなかった伊藤はショックが大きく、会見では「団体戦に選出されても出るかどうかはっきり決まっていない」と語っていた。
伊藤は15歳で2016年リオ五輪の団体代表に選ばれ、銅メダルを獲得。卓球史上最年少のメダリストになった。東京五輪では水谷隼との混合ダブルスで日本卓球界史上初の金メダルに輝き、団体銀、シングルス銅と3つのメダルを手にした。協会もそれは重視している。
伊藤はリオ五輪前年の世界卓球(蘇州)で、当時14歳でベスト8入りするなど乗りに乗っていた。リオ五輪の団体要員は協会の考えから、世界ランキングで日本人3番目の伊藤に決まったが、当時の日本代表を率いた村上(恭和)監督はリオ五輪直後の本紙連載で「ロンドン五輪が終わった時、伊藤を期待する選手に挙げていたが、まさかリオの代表に入ってくるとは思っていなかった」と、その成長ぶりは予想を超えていたと言った。