ロッテ佐々木朗希「メジャー容認にノルマなし」で残る問題…吉井監督の“親心”に耐えられるのか?
「中身だけ見たら荒れちゃいましたが、感覚的には徐々に良くなっています。(球の)勢い自体は出てきているので、あとは丁寧に投げなければいけませんね」
言葉通りのピッチングだった。
ロッテの右腕・佐々木朗希(22)が3日、高知の春野で行われた西武とのプレシーズンマッチに先発。今季2度目の実戦登板は2回2安打1失点という結果だったが、初回は大荒れだった。
先頭の西川に中前へ運ばれると、2番の源田には四球。ストレートの抑えが利かず、ことごとく外角のボールコースにすっぽ抜けた。続くアギラーに中前へはじき返されて1点を失うと、4番のコルデロにも四球。直球はMAX157キロと150キロ超を連発したが、確かに丁寧さには欠けていた。
球団OBが言う。
「2イニング目は制球が落ち着き、三者凡退。すぐに修正するのだから指先の感覚やセンスもやはり非凡です。もともと制球には心配のないタイプ。むしろ、本人が気になったのは、球のキレの方ではないか。150キロ台中盤のスピードが出ながら、この日は三振ゼロ。27球を投げて空振りを取ったのは1球だけで、四球以外の7人にはすべて真っすぐをバットに当てられ、それも捉えられていましたから」