下積み時代のポール牧さんの無断居候を「知ってたよ」…黙認していた元横綱栃錦の懐の広さ

公開日: 更新日:

「指パッチン」で知られたコメディアンのポール牧さんが、1970年代にコント・ラッキー7で売れるまでの下積み時代、春日野部屋に居候していたエピソードは知る人ぞ知る。

 春日野親方(元横綱栃錦)に内緒で若い衆の大部屋で寝泊まりしていたという。「ホラ吹きポール」の異名もあったので、のちに春日野親方に真偽を尋ねてみた。

「そうなんだよ。夜中に大部屋がにぎやかだからのぞいたら、見慣れないやつが若い衆を笑わせてる。若い衆も何かと大変だから、楽しませてくれてるならいいかと思って黙ってた」

 相撲部屋が大所帯で人の出入りが多く、のどかな時代でもあったが、いつまでもいられない。ポールさんが大目玉を覚悟で謝罪と挨拶に来た。親方は答えたという。

「知ってたよ。まあ、あんたも頑張りなよ」

「栃若時代」を築いた元横綱初代若乃花の二子山部屋では、絶対に分からないように帰ってきた「午前様」を師匠に言い当てられた弟子が、「なぜ知ってるんだろう」と首をかしげた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 2

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  3. 3

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  4. 4

    フジテレビにはびこる“不適切すぎる昭和体質”…他局の元TVマンも「お台場だけ時が止まっている」と厳しい指摘

  5. 5

    豊昇龍は横綱昇進確実、相撲協会も万々歳だが…"朝青龍の甥”に素行や品格、技術で不安はないか?

  1. 6

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  2. 7

    GACKTは“陰謀論匂わせ”の常習者…中居引退に「裏が…」、新型コロナを「世界的な仕掛け」と指摘

  3. 8

    フジテレビの“天皇”日枝久氏が雲隠れ…社内紛糾、迷走で「院政崩壊」へカウントダウン

  4. 9

    中居正広の女性トラブル問題で大揺れのフジテレビ…社員の悲痛な叫びに賛同が広がらないワケ

  5. 10

    GACKTや要潤も物申した! 中居正広の芸能界引退に広がる「陰謀論」のナゼ