今季米女子ツアー参戦の日本人9人のうち、他の8人にはない「渋野日向子の魅力と武器」
苦しい戦いが続いている。
米女子ゴルフツアー「フォード選手権」(アリゾナ州のセビルG&CC・パー72)の渋野日向子(25)は初日、1オーバー123位と出遅れた。
予選通過を目指す2日目はビッグスコアが期待されたが、1バーディー、1ボギーの72。通算1オーバー126 位で今季4試合目も予選落ちした。
試合後の渋野は「5メートルくらいの(バーディチャンス)がすべて決めきれなかった」と悔やんだ。
今季初戦は予選落ちのない試合で最下位から3番目の69位。直近2試合は決勝へ進むことができず、これで3戦連続の予選敗退だ。2019年の全英女子オープン以来となる米ツアー優勝どころか、今は予選さえ通過できず、もがいている。
今季同ツアーには9人の日本選手が参戦している。畑岡奈紗を筆頭に、笹生優花、古江彩佳、西村優菜、勝みなみ、稲見萌寧、吉田優利、西郷真央と渋野だが、畑岡、古江、西村、勝、稲見、吉田の6人は日本ゴルフ協会(JGA)が選抜したナショナルチームの出身。日の丸をつけて国際試合などに派遣されるため、ゴルフの戦略面はもちろん、メンタルの勉強も積んできた。笹生もフィリピンのアマ代表で活躍したし、西郷は中学時代から輝かしい成績を残し、19年の日本女子アマに優勝。ナショナルチームで揉まれた選手同様、将来を嘱望された大器だ。