白鵬が今さら日本の相撲を理解できるのか 伊勢ケ浜親方の「謝罪行脚指令」も馬の耳に念仏の懸念
親方の取るべき行動として、当然である。
昨3日、部屋の一時閉鎖が決まった宮城野親方(39)が、転籍先の伊勢ケ浜部屋を騒動後に初めて訪問。妻と弟子の間垣親方(元幕内石浦)の3人で赴き、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)からは「全国に行って(弟子の)親御さんに会ってきなさい」と言われたという。
弟子の暴力行為を放置した挙句、相撲協会の調査を隠ぺい工作で誤魔化そうとしたことも発覚。協会執行部の逆鱗に触れ、一時的な部屋閉鎖を余儀なくされた。自分を信頼して我が子を預けてくれた弟子の親に直接、説明や謝罪をするのは当たり前だ。
「伊勢ケ浜親方は協会執行部から、白鵬への『親方としての教育』を任された。やる気も十分で、長い時間をかけて話し合った執行部からも期待されている」(ある親方)
とはいえ、いくら伊勢ケ浜親方が使命感にかられても、白鵬の胸にはどこまで響くやら。引退して親方になる時も、「協会のルールから逸脱しない」などの異例の誓約書を書かされながら、今回の不祥事。現役時代のやらかしを反省していたかどうか、疑問が残る。