中日・涌井秀章に恩師が太鼓判「37歳でも老けない根拠」…規定投球回到達してなお防御率0.00
小倉氏によれば、涌井は高校2年秋の県大会で悔しい負け方をし、冬のトレーニングで走りまくったことで、3年春には130キロ台の直球が140キロ台に上昇。3年夏には最速148キロをマークするなど、西武からドラフト1巡目で指名される投手に成長を遂げた。「冬の成果は後になって表れるものです」と恩師は笑う。
横浜高の歴代投手の中で、同校の長浜グラウンド1周を最も速く走ったのは、松井光介(元ヤクルト)で50秒ほど。涌井は歴代2位で52、53秒と遜色なかったという。
「高校時代の私とのトレーニングで、ヒデはアメリカンノックの『スピード』が好きだった。吐くほどつらい練習のはずが、ヒデは『あれが一番楽だった』と言うから驚きます。オフに自主トレを共にする横高の後輩・柳裕也(中日)に聞くところによると、午前中はランニングのみとか。涌井考案のメニューはとにかく走りまくるから、29歳の柳が音を上げるほど。走っているからこその無尽蔵のスタミナでしょう。お手本のような投げ方だから、肩、肘は悪くない。まだまだできますよ」
小倉氏は先日、涌井と電話で話をした際、こう激励したという。